お月さまほしい

アイドルとわたしについてのあれこれ

私とラジオのエトセトラ

気になる人が出来たら、まずラジオ番組を持っているかどうか調べてみる。過去の放送が聞ける環境があれば聞いてみる。「きっとこの人は私に合っている」と思えば熱心にその番組を聞くようにする。

ラジオは人生に寄り添ってくれる大切なツールだ。

思えばおたくとしての人生を歩むきっかけになったのはポルノグラフィティのボーカル、岡野昭仁さんがパーソナリティーを務めるオールナイトニッポンを聞いたことであった。
ちょうどアルバムの発売時期で、リード曲が流れ○月○日発売だと何度も告知される。何を思ったのかもう今はさっぱり覚えてないが、貯めていたお年玉を握って発売日にCDショップに向かい、ドキドキしながらそのアルバムを購入した。初めて自分の足で向かい、自分の使えるお金で買ったCDだった。
その後ファンクラブに入り、親に頼んでに付き添ってもらいながらライブに行ったり、次第に一人で様々な土地に行きライブを観たり、インターネットで他のファンと交流したりと、いわゆる熱心なファンになった。
誰かのファンになる、ということの熱狂とインターネットでの遊び方を骨の髄まで教わった。

布団に潜り、ラジカセの周波数を合わせ、じっと声に耳を傾けると、私と話し手だけの世界が広がっているように思える。眠れなくても必ず誰かが寄り添ってくれる。テレビでは見せない顔も聞くことのない声の質も知ることができる。決して私は孤独な子どもではなかった。けれど深夜の小さな世界に浸ることで私は安心した。一人で眠ることができた。

一人で生活を始める頃にはラジオもスマホで聞けるようになっていた。家にいる時は大体ラジオをつけっぱなしにしている。今もジョンカビラの声がワンルームに流れている。地域の枠も超え、自由に聞き取りやすい音で聞けるようになったお陰で、実家が恋しくなれば地元のラジオ局のボタンを押す。自分の小さな部屋で聞いたCMが流れると、ほっとする。

今応援しているジャニーズWESTは3つのレギュラーを持っている。1つは桐山照史くんが司会で他のメンバー2人がシャッフルして出演する10分番組、あとの2つは全メンバーがシャッフルして出演する30分番組で、コーナーなどを設けているが肩肘張らずに聞ける番組になっている。とにかくレギュラーが多いのが嬉しい。更に放送が週末に固まっているのでリラックスしてぼんやりしながら聞けるのが嬉しい。
メンバーどの組み合わせも味がある。兄組だけで担当すれば年下を見守る役を解放されたのか悪ノリが高じて規制音が入りまくったり、年下組だけで担当するとカフェやファミレスでボーイズトークをしているような雰囲気になる。普段から飾らない人たちだけど、雑誌で語られる言葉よりも、緻密な台本に沿われたテレビで語られる言葉よりも、彼らの自由さとリアルを垣間見ることができる。
加えて中間淳太くんと桐山照史くんは関ジャニ∞村上信五さんとのレコメンにも出演している。私の大好物、深夜ラジオだ。しかも生放送。
淳太くんは村上さんとの相性抜群だ。自分の話したいことを話し、村上さんのリアルな声も引き出せているように思う。一方で照史くんの番になるととっちらかってる事が多く、村上さんも頭をフル回転させなきゃならない事も多いのではないかと思う。いつもありがたいな〜と思いながら聞いている。そんな中でWESTだけの時には見せない末っ子として育った顔やぽろっと溢すひと言にきゅんとしてやっばりこの人のこと好きだなぁなんて思ったりする。

11日からどの番組でも一週間以内ならアーカイブを聞けて、さらにシェアしたい部分を切り取ってSNSにアップする事が出来るようになるそうだ。とはいえ深夜に放送される番組は深夜にひっそり聞きたいし、朝に放送される番組は朝の準備でばたばたした中聞き流すほうが合っている気もする。
改編期に一喜一憂しながら、私とラジオの関係は持ちつ持たれつ続いていく。