WESTが町にやってくる
ロックバンドがやってくる。わたしの町にやってくる。あの日見た東の空は焼けているというよりは光っていた。眩しい眩しい朝の光だった。
ばどが「YOUは何しに日本へ?」に出るよ
好きなんですよ。「YOUは何しに日本へ?」。
売り切れでした。人気だねぇ。
私とラジオのエトセトラ
呪われないおたくへの道、覚え書き
人のおたくは難しい。
金銭や居住地域、学生・主婦・社会人などという立場の問題は勿論、対象と同じ次元で時を刻まなくてはならない。情報がどんどん押し寄せてくる。テレビ、ラジオ、雑誌、現場。
なによりアイドルにもそして彼らのおたくにも時代の波は押し寄せてくる。君こそがこの時代のヒーローだ!とメディアは彼らを消費し、同時におたくも彼らを消費する。「今」見なければもう二度とこの瞬間は帰ってこないぞ!推されているうちが華だ!などとといった脅迫は常につきまとってくる。
対象がその時代において私たちに見せてくれる全てを知らなければならないという呪いは周りのおたくを始め対象を取り巻く様々な要素からかけられてしまう。
原因が分かっているのになかなか呪いを解くのは難しい。
そんな中、最近「あっ私呪い解けたわ」と思う瞬間が多々あったのでその時何を考え行動したのかをメモ代わりに記録しておく。
・自分の満足と幸せが得られるアイドル摂取量を正確に把握する
私は地方で下宿をし、その地域の中ではそこそこ高い時給をいただけるバイト先を探し出して稼ぎながら各所へ投資する学生である。卒業までに必要な単位は取れているが、今後の進路を考えて取れるだけ授業をとり、サボりもしない。正直チケット代がかさめば苦しいし、行きたい現場ですらなんとかなんとかたどり着いている感じだ。これが私の精一杯の努力だと感じているので、今のところ満足したおたくライフを送っている。
満足を得る為に摂取すべき量は一人ひとり違う。その為の努力の限度も一人ひとり違う。「これをしなきゃ、見なきゃ、聴かなきゃ○○ファンじゃない」「あなたは私より○○の為に努力をしていない」は幻想だと思っている。
自分で経験して、その都度自分と向き合い、どのくらい摂取するのか、その為にどのくらい努力をするのか、折り合いをつけていく必要がある。この見極めは孤独なトライアンドエラーを繰り返しながらするしかない。
・摂取量から「自分の判断基準」を正確に知る
私の場合、舞台やコンサート自分の好きな人たちが関わっていようがいなかろうが「チケット売るよ!」のお知らせがあったときに「行く行く~~~~~!!今から払込み行くから待ってて~~~~~><」と叫びながら郵便局に駆け込む場合は見に行く。迷う気持ちが少しでもあればスルーする。
CDDVD類や雑誌、グッズ類も内容が分かった日や実物を見た日に購入を決めたもの以外は手元に置かないようにしている。
自分の摂取すべき量から判断基準を作っていくと、後悔の2文字をすっぱり捨てることが出来ることに最近気がついた。満足していてもうお腹いっぱいだったからお金も時間も使わなかったんだ!なんて納得できるからだ。
逆に判断基準の中では選びたい放題なので、ドラマ期間にどかどかテレビ誌を買うし、遠征も出来る。テレビラジオもがっつり全部チェックする日があれば、見る気聞く気が出た日にチェックするか〜とストックしてさっさと寝る日もある。
・時代の流れの中で必要な部分を嗅ぎ分ける能力を身につける
時代の流れの中で見逃したらダメなものは美味しくいただいて、まぁスルーしてもどうにかなりそうだわぁと思えば軽く受け流す、その為の嗅ぎ分け能力は身につけると判断に有益だと思う。
この嗅ぎ分け能力も経験に培われるものだと感じているので、まだまだジャニーズ初心者の私はトライアンドエラー を繰り返しながら成長させていくしかない。こればっかりは仕方がない。その中で心踊る場面に遭遇出来れば、この上ない幸せだ。
とは言っても明確な支持数の見えるツールが存在する限り、承認や「正しい」に呪われ続けるのだろう。それでも背負わず、自分の充実をなんとか勝ち取って行きたいし、好きなひとたちの一歩一歩をしっかりと見守っていけたら良いなと思う。
\おたくたのしい、これモットー!/
以上でーす!
8月生まれの君たちは。
帰り道、川べりでは既にこうろぎが鳴いていた。もうひっそりと秋は近づいている。夏が終わる。
波のきらめきと涙のしずくと・・・2016.8.7・・・
着ようと決めていたお気に入りのブラウスを新大阪駅のコインロッカーに預けたキャリーバッグに入れたまま忘れるだなんて、初めての現場に行くには緊張感が無さ過ぎる。
中日・平田良介選手のファンがジャニーズWEST桐山照史くん担当を名乗って半年経ちました。
今週のお題「2016上半期」
2016年1月3日、中日ドラゴンズのキャプテン、平田良介選手のトークショーの会場であるイオンモールナゴヤドーム前から実家に帰る道中で画像検索をした。
誰の名を検索したのか。お察しの通りである。
この4文字である。
つやっつやした黒髪にきゅるきゅる大きな黒目でこちらを見ている男の子が画面いっぱいに何人も表れる。…んー改めて見たけど確かにちょっと面影は…ある…?
彼と私が一軍に定着し出した頃から応援している平田選手が似ている、というのは彼がジャニーズWESTとしてデビュー直後に出演した名古屋のローカル番組で「平田と似ている!」と話題になっていたことからなんとなく桐山くんの事は気になってはいた。
とは言っても音楽番組に出演している姿を見たことは無かったし、「あさが来た」に出演していることも年末年始のトークショーラッシュで何度も話題になってから知った。毎年なんとなく家族で見ているジャニーズカウントダウンをこの年末も見ていて、ジャニーズWESTの出番になると「あっ桐山くんだ〜〜」なんてちょっとテンションが上がる、そのぐらいの興味しかなかった。いや、なかったはずなんだけど。
2016年上半期が終わる今、彼の出演するドラマの放送開始を心待ちにし、ジャニーズWESTの新曲は予約開始と同時に複数枚予約を入れ、8月には松竹座に関西ジャニーズJr.を観に行き、更には前々から気になっていた劇団☆新感線の舞台を遂に初観劇する。
…つまりジャニーズWESTのファンになっていた。WESTどころか彼らのふるさと関西ジャニーズJr.までも守備範囲に含めようとしている。ちなみに言わずもがな照史くんを一推し、いわゆる担当させて頂いている。
私は熱しやすく冷めやすく、特にプロ野球のオフの期間中は新規ジャンル開拓にもってこいの時期である。毎年何かしらハマり、シーズンインする頃にはすっと熱が冷めてプロ野球とハロプロとポルノグラフィティの3本柱で動いていた。今年は「あさが来た」も年末年始の総集編を見て気になったこともあって桐山くんとジャニーズWESTにしよう!そう決めて、動画サイトを漁ることとなった。
一度見始めると、夢中になって見てしまう。なかなかメンバーの顔と名前が一致しないけどなんだか7人の醸し出すノリが面白くって心地良くて、気づいた頃には全員の顔と名前どころかキャラクターまでも分かるようになっていた。彼らが歌っている姿が見たくて「ザ・少年倶楽部」も毎回水曜20時にテレビの前に座り込んで見るようになった。「あさが来た」も毎日見た。心惹かれるストーリーも相まって連ドラもまともに完走し切れない私が本当に一日も忘れずに見切った。
ジャニーズWEST熱は冷めるどころかどんどん熱くなっていき、この人達と時を共にしたい、という思いは高まっていた。そこに決定打がガツンと打たれる。結成日だ。結成日を機にデビューまでのメンバーそれぞれの闘いを知った。衝撃だった。アイドルという職業を誇りに持ち、自分の手で自分の未来を変える、変えていく力を持つ7人が眩しくてたまらなかった。人生の選択は様々あったはずなのに、それでもこの道を選んだ彼らを肯定したかった。「今」見ておかなくては絶対後で後悔する、そう思えた。
入り口が照史くんだったから、なんとなく照史くんが一番だった。一番に目に行くのはいつも照史くんだった。見た目が単純に好きだ。きゅるっとしたお目目に笑うとにゅっと目が無くなる感じは平田さんとよく似てる。しゅっとしたお鼻、口角がきゅっと上がったお口にアンニュイな口元のほくろ、いつも下がってるまゆげがなんとも愛おしい。首?ってツッコミたくなるぐらい細くない手首もまるっとした爪の感じも、肥えてる時期にはむちっとしちゃう腰周りのお肉も好きだ。*1お兄ちゃんポジションだけど弟気質なところ、ずーっと一緒に歩んできた大好きな相方がいて、その子との関係を大切に守ってきたところも好きだ。そして迷いの無いまっすぐな歌声と基本を捉えたそつのないダンスが私の視線を捉えて離さなかった。いつまでも見ていたいと思うぐらい好きだ。歌声を、そのステップを自分の目で生で焼き付けてみたいと久々に思える人に出会えた。
好きだーっ素晴らしいーってどんなところにも褒め称えたいし、実際褒め称えているわけだけど、照史くんが一番!と宣言したいと思った決定打は「どんな時も顔晴るんやで」*2の一言を見かけた時だった。私と照史くんはファンとアイドル以上の関係にはこれからもずっとならない。唯一双方が同じ場所で感情を分かち合える瞬間はコンサートだけで、コンサートでいっしょに盛り上がり、そして終わればまたコンサートでの思い出を糧にお互い自分の居場所で生活していく。コンサートの終わりがけに掛けた一言は、お互いそれぞれ辛いことも逃げたいこともあるけどそれでも顔晴っていこーや、また一緒に歩んでいこうな、とコンサートという夢の世界から手を振って見送ってくれているようで、私が求めているアイドルとの関係にぴったりとはまった。この人となら心地よい関係が築ける、この人なら安心して推せる!ジャニーズ界隈で言う担当してみよう!と決心した。
この2016年上半期はジャニーズWESTと桐山照史くんを応援すると決めてから私を取り巻く環境はがらりと変わった。敬遠していた接客系のバイトも始めた。バイトが増えたので、時間を意識して動くようにもなった。貯金も始めた。なにより幸せな時間が増えた。
もっともっと前からジャニーズWESTにも照史くんにも出会いたかったなぁと悔しくなるときも沢山あるけど、照史くんが朝ドラで結果を残し、その繋がりで話題として私の耳に届くところまで伝わってきて私が動き出して出会えた。きっとこの2016年上半期がベストなタイミングだったと思う。むしろここを逃さなくて良かった!
下半期もWESTの快進撃を見守っていこうと思います。